運動方程式を解いてみよう!(一様重力)
こんにちは!
まろです.
突然ですが,電磁気学は机上の空論だと思います.
なにしろ机上のクーロンですからね.
では運動方程式のをいろいろ変えて,解いてみましょう.
まずは重力下での運動です.
この場合,
です.
左辺の質量は慣性質量,右辺のは重力質量といい,厳密には違うものなのですが,実験的にかなりの精度で一致することが確かめられているので,同じとみなして差し支えありません.
普通は同じものと考えます.
よって,
を考えれば良いのです.
は時間に依らない重力加速度なので,簡単に積分できますね.
となります.
高校物理の等加速度運動の公式で出てきた形ですね.
ここで,を初期時刻にすると,
は初速度,は初期位置となります.
は鉛直方向の成分のみを持つので,鉛直方向と水平方向に分けて考えると,
水平方向の初速度を持ち,鉛直方向の初速度がの場合には,初期位置を頂点とする放物運動をすることがすぐに分かります.
水平方向にはに,鉛直方向にはに比例して位置が変化しますからね.
鉛直方向に初速度を持つ場合でも,その軌道は放物線の一部になることが分かります.
今回は簡単に解けましたね!
次回からは力が時間によって変化する場合を考えていきましょう.
ちなみに,初学者には「青山秀明,力学,学術図書出版社」が読みやすくて良いと思います.
演習問題と解説もちゃんと書いてあります.
著者の大学初級向けの講義の教科書ですので,難しすぎることなくまとめられています.
まろはこの本の2010年度版で入門しました.