Newton(ニュートン)の運動方程式
こんにちは!
まろです.
忙しくてなかなか更新が進みません(^^;)
今日は,力学の支配方程式である,Newton(ニュートン)の運動方程式を扱います.
よく知っているように,
ですね.
Newtonの記法を用いれば,
とも書けます.
ここで,は時刻,は質量,は粒子の位置ベクトル,は粒子に作用する力です.
つまり力は,2階微分という演算を通して粒子の位置を変化させるのです.
位置の2階微分は加速度と呼ばれ,速度の変化率を表します.
質量は粒子の速度の変わりにくさを表す量と言えます.
また,運動方程式は運動量を用いて
とも書けます.
イメージですが,は単に粒子の位置であるのに対して,は粒子の運動の勢いをという状態を表しているのです.
ここまで粒子という言葉を使ってきましたが,正確には「質点」といいます.
質点とは,大きさがない質量を持った点のことです.
今後は「質点」という言葉を使いましょう.
ちょっと賢そうに聞こえますからね.
力学の問題を解くというのは,Newtonの運動方程式を解くということです.
つまり,2階微分方程式を解いて,をを用いて表すことです.
一般のについて解析的に解くことは難しいですが,力学の入門としては解析的に解けるを用いて話が進められます.
では次回は,その場合について実際に運動方程式を解いてみましょう!
ちなみに,初学者には「青山秀明,力学,学術図書出版社」が読みやすくて良いと思います.
演習問題と解説もちゃんと書いてあります.
著者の大学初級向けの講義の教科書ですので,難しすぎることなくまとめられています.
まろはこの本の2010年度版で入門しました.